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-オシツオサレツ日々は過ぎる

ジェフリー・フォード「白い果実」: 'The Physiognomy' by Jeffery Ford

図書館で借りたんだけど、好きな本すぎてこのままインテリアにしてしまおうかと思うぐらいっす。
中身も勿論のこと、本の装丁が好き。カバー装画が松崎滋の「Babelic Place2(部分)」。その絵に四隅を黒く縁取った表紙に白抜きで「白い果実」と浮き上がる題名が、見ていて飽きない。飾っておいて問題なし。背表紙も同様。

物語は最初は退屈。主人公があまりに傲慢でイヤな男(且つそれに見合う地位がある)なので、お〜ま〜え〜とか思いながら読み出すと、これがだんだんといつのまにか哀れな男になりさがって、自らがヒドい目に合っていくと、この先どうなるんだ?と気になって、気づいたらその世界に入り込んでいる。

白い果実