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-オシツオサレツ日々は過ぎる

2000-01-01から1年間の記事一覧

恩田陸「上と外」シリーズ

恩田陸読破計画推進中(自分で命名…)に始まった、書下ろし発売シリーズ。題名は「上と外」、なんでかちぐはぐでよくわからんタイトルだけどよくわからんままにしっくりくる。滅法面白くなってきた、第3巻。1巻目はまだまだ序盤、なにが始まるやら全くわから…

恩田陸「麦の海に沈む果実」

前後関係から言うと、都心は3年振りの大雪でウィークエンドで、しかも図書館の貸し出し期限を3週間は越えた恩田陸の本が3冊もあった、未読のまま。これほど読書日和な日が年に何回あるだろうか(おそらくほとんどない)。 時折恐る恐る走っていく車のチェー…

恩田陸「月の裏側」

馴染みの図書館には、恩田氏の蔵書率がとても低いのだが、珍しく読んだことの無い本発見。一も二もなくキープして、そのまま借りてくる。 これには「しまった」と思った。うすうすの嫌な予感が的中したが、すでに引き返せない。夜中の1時過ぎにそう思いつつ…

恩田陸「光の帝国」

うちには一冊だけ、まともに画集と呼べるものがある。その中に「光の帝国」(L'empire des lumieres:Magritte 1948)という絵がある。この小説とは関係ないのだが、光と闇の陰影が濃いその絵は、印象的でこの小説とも似ている。 通勤電車の行き帰りにずっと…

猫ニャー「夜の墓場で運動」

変なタイトルである。なるべくならば、私のような小心者でノミ(飲み)の心臓を持つ者は、「夜の墓場で運動」などしようと思わない。しかし、それは正解であって正常であって、このタイトルと演劇内容は雰囲気だけはとても類似しているが、それを簡単に言葉…

アメリカン・ヒストリーX

これはエドワード・ファーロングが出ていると聞いて、少なくとも1年ぐらい前から日本で公開するのをずっと待っていた作品だった。ようやく日本上陸したのは、2000年2月。もちろん見に行った。 この映画を「すごく良かった」なんて言ってしまう自分は、ひどく…