ジェフリー・フォード「シャルビューク婦人の肖像」
ジェフリー・フォードは、「白い果実」にしてもこれにしても、話が巧いよなぁ。
ゴシック版いしいしんじというか、いとうせいこう*1というか。
この世にありそうなものをいかにもあるように描くんだけど、実際のところないんだよ、それは。
でもそれが一級。まったくため息がつきたくなるほど、想像力豊かで、その作者の手のひらで読者としてはいつも踊らされている気がする。
余談だけど、表紙の「マダムXの肖像」が更に雰囲気を煽るんだよね・・・
- 作者: ジェフリー・フォード,田中一江
- 出版社/メーカー: ランダムハウス講談社
- 発売日: 2006/07/20
- メディア: 単行本
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*1:「ワールズ・エンド・ガーデン」とか「解体屋外伝」あたり