PUSHMIPULLYU

-オシツオサレツ日々は過ぎる

司馬遼太郎「坂の上の雲」

極端に言えば、これがさ、100年程ちょっと前の日本なんて信じられないな。
司馬の語り口に感化されている気もするが、日本というのはなんて「きれい」な国だったんだろうとため息を吐かざる得ない。明治元年、百花繚乱、立身出世。身分制度がなくなった世の中で、生き抜いていく彼らが、何になるにしても一番を目指そうと、そうでなければ意味がないとさえ思っていたという心意気を、爪の垢でも煎じて飲むべきだろうと反省したくなる。
秋山兄弟にしろ、子規にしろ、彼らがあっていまの日本があることを誇りに思うべき。


まだ、一巻目。キャストがドンピシャなNHKドラマが始まる前までに全巻読破しまっせ。

新装版 坂の上の雲 (1) (文春文庫)