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-オシツオサレツ日々は過ぎる

ゼナ・ヘンダースン「果てしなき旅路」ハヤカワ文庫SF

恩田陸の「常野物語」からこの本を手に取った。たまたまと言っては、本当に偶然だが、あるとき古本屋で見かけて購入したのは今から思えばラッキーだっただろう。自室にはそこかしこで買った本がタワーを作っているが、階数を減らすために年末に手に取った本がこれで年末年始にいい感じに読めた。


続編も復刊してほしいなぁ、それとも待てずに価格高な古書に手を伸ばすか・・・
どっちにしても、この独特の余韻を長く味わっていたいと思う話。はぐれていたピープルが同志になるのは結末としては一緒なのに、バリエーション豊かでもっともっとと思う。
古いSFは、現在の文明の利器がなかったからなのか、それを表そうとする文章が詩的だ。逆にそれが新鮮でハマる。