PUSHMIPULLYU

-オシツオサレツ日々は過ぎる

プロデューサーズ "The Producers"

うわ、めっちゃ面白いやん。
観賞後、顔がにんまり。
いい映画だった、もう一回お金を払って観てもいいかもと思うほど。


マシュー・ブロデリックの顔が好き。
「バック・トゥー・ザ・フューチャーズ」のマーティ・マクフライを彷彿とさせるような童顔がキュート。
ネイサン・レインの顔が怖いとひきつけを起こし、ヒステリーになり、ブルーの毛布の切れ端が精神安定剤の臆病な変人が、悪徳プロデューサーの口車に乗せられ、金儲けのために最低最悪の舞台を作るためとはいえ、夢だったブロードウェイのプロデューサーになろうとする。


なんといっても、マックス(ネイサン・レイン)とレオ(マシュー・ブロデリック)コンビは最強。
すごく息が合っていて、場面場面が絶妙な兼ね合いのコントのみたい。とにかく一挙手一投足がひたすら可笑しい。映画という媒体であっても、舞台劇に非常に近い感じがした。(なかなかこういう雰囲気の映画ってないヨ)


さらに場を盛り立てるのが、最低な舞台のための、最悪の脚本家に最低の演出家。
脚本家フランツ・リープスキン(ウィル・フェレル)の登場はすごい。
ぱっと見おそろしげなドイツ人だが、しゃべるごとに加速度的に面白くなり、ほんとに耐えられないぐらい顔が捩れる。
これに絡むマックス&レオがまた、いい味。踊りを踊らされてフランツの肘鉄で、ゴロゴロ転がるレオのむっとした顔がかわいい・・・。
(そしてそれを宥めるマックスも)


演出家のロジャー・デ・プリー(ゲイリー・ビーチ)とカルメン・ギア(ロジャー・バート)コンビもかなりの印象。
カルメン・ギアの出だしの「Y~~~~e~~~~~s~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」がすっげ!!
あれは特技よね?
カルメン役はあれができなきゃ演れないとかだったり?!本人の顔も笑っていたけど、マックスとレオも笑いを噛み堪えていて可笑しい。そしてどんどん出てくるゲイ集団ロジャー組にして、本家ロジャーは強烈アネゴ(ぷぷぷっ)。


ストーリーは順等で先が読めるものの、各所に散りばめられた罠にも等しい笑いのツボをくすぐられながら素敵なミュージカルにダンス。
飽きません。
その上に役者たちが良すぎます。
ネイサン・レインの声色の使い分けようと演技力はさすが。見ているうちに、ブルドック顔なのにとっても格好よい男に見えてくるし。
本場ブロードウェイの生キャストで舞台が見れたらシアワセと思ったけど、そのベストキャストのまま映画を作ってしまったのが、また贅沢。(いつものハリウッドならリメイクとして絶対舞台と同じキャストになることはないから)
そしてゆえに最高の映画が出来上がるみたいな、楽しいミュージカルっす。


余談だけど、パンフ読んでいたら、ネイサン・レインと誕生日が一緒だった・・・。(あはは)