PUSHMIPULLYU

-オシツオサレツ日々は過ぎる

NODA・MAP「パイパー」@Bunkamuraシアターコクーン


うわぁ。地球に見放される火星が、アメリカ頼りでなんもできない今の日本に見えて、なんだか情けなくなったんだ。海外輸入に頼って、国内自給率がサイテーな日本で、いつしか最終的な食料がこうなってしまったら…、ぞぞぞ。


野田秀樹のホンは、好き。
言葉遊びが入り交じって、「キル」のときにほんま面白いと思ったさ。
でも舞台に出てる野田さんはあんま。
甲高い独特の声で(演出だとしても)、聞き取りにくくていらっとしてしまうので、ごめんなさいって感じ。


はー。
松たか子はさすが、うまい。宮沢りえ、負けじとうまい。
二人が親子になる回想シーンで、子供役がなぜにあんなにうまいのか、宮沢りえ。すんごいかわいかった。
そして、金星からの来襲後に火星を彷徨う二人を情景させる、掛け合いのセリフシーンがすごい。
声だけなのに、鬼気迫り、容易に思い浮かぶその光景、続くつづく切れない言葉。
観に行った甲斐があったというもの。


コンドルズも楽しみにしてたんだけど、2階席の最後列では、体格でオクダサトシさんしかわかりませんでしたわ。(しくしく)ってか、出演者の誰というよりも、コンドルズが野田劇に出ることで、チケ取ったのにな…。


いろいろ考えさせる劇でしたわ。
人間ってなにが幸せなんでしょね。
知らないことは、知ってるよりも幸せか?
知ってることは、知らないよりも幸せか?
ふうむ。