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-オシツオサレツ日々は過ぎる

海堂尊「ジェネラル・ルージュの凱旋(上)(下)」


フジテレビの先クールのドラマでやっていた仲村トオルの「チームバチスタの栄光」のファンでしたわ。
さきの読めない展開に毎週結構わくわく見てて、ははぁーっと感心するような。


小説・映画ともにかなり前から話題になっていたのは知っていたけど、なかなか最近の流れに乗れずにやっとってとこですかね…。
人から借りたもんですが、2月はほぼずっと「ナイチンゲール〜」に続いて少ない読書時間を海堂さんの本に費やしていた。


いやぁ、噂は違わず面白いです。
いままで読んだ事ある小説とはまた別視点の切り口で進んでいく展開と、敢えてなのか細かい章分けがまったく厭きることなく、もう簡単にすいすいとね。今度映画になるだけあって「ナイチンゲール」よりも「ジェネラル・ルージュ」の方がそれらしい感じですわ。
人にあだ名というか、通り名が病院内の人物にたくさんあって、ツボ。
行灯とか、けっこういいあだ名だと思いますわ。
ジェネラルとか、近衛とか、それだけでニヤリとしたくなるキャラたちがいいです。


会話の論法に「パッシヴ・フェーズ」と「アクティヴ・フェーズ」と呼ばれるものがあること自体知らなかった私ですから、たぐっちゃんと鳥ちゃんの掛け合いが、まー面白いおもしろい。
ふーん、そうやって人をやり込めることを考えてるんだなーと。
自分にはまったく出来そうもないけど、こう思いながら、仕事や会話をしている人がいるのかと思うと、人の見方が変わって、新鮮だなぁと。


医療にもいろんな問題があるんだなーと。
介護もそうだけど、やっている仕事は緊急性や継続性が必要なのに、それがちゃんとやっていたら商売として成り立たないのは、おかしいよなぁと、しみじみ。

ジェネラル・ルージュの凱旋(上) (宝島社文庫)ジェネラル・ルージュの凱旋(下) (宝島社文庫)

※アマゾンイメージを貼付けて、初めて並べると(速水先生待望の)ヘリになることに気がつきました…。