PUSHMIPULLYU

-オシツオサレツ日々は過ぎる

ホテル・ルワンダ HOTEL RWANDA

井筒監督とニュース23とで、それぞれレヴューを見た友人と私。
衝撃は判りつつも、観たいと思った。


シアターN渋谷。15:45の回を目指して14時前に着いたときには、既に立ち見の受付で敢え無く18時の上映を予約。1回の上映で100人ちょっとの座席は全て満席で、立ち見が出るというかなりの入りようだった。一日5回上映して全部がそれだから更にすごい。


1994年のルワンダ内戦。すでに12年前。
私は同じ世界に居ながら、このジェノサイドを知らずに生きて来たことを恥ずべきだと思った。なにもせずに無為に惚けて暮らせるような日本と、アフリカとは、もう歩んで来た歴史自体が違うんだろうけど、その時代を過ごしてきていながら、リアルな傍観者でさえなかった。知っていたとしても、無知で無力かもしれない。なにも変わることがないかもしれない。でも、今更ながらそれを思う事さえ、悔しいと思う。


主人公のポールが、外国部隊が外人を全て連れて、彼らを置いて去ったあと、自分の身は自分で守るしかないと、ホテルの人々に話すシーンに心打たれた。「電話を掛けたら、相手の手を握りなさい。その手を離したら、二度と会えない、生きていけないと判ってもらい、相手が恥じて行動を起こすように」そこまで語らなければ、誰も助けに来てくれないなんて悲しすぎる。エンディングの歌に、また泣きそうだった。「ルワンダを誰が救ってくれるの?だれも」みたいな歌詞になにもできないにしても、無力なオノレに。


ジャン・レノがひょっこりちょこっと出て、中盤の重要な役割をしていて、やっぱいいなと思う。※ジャン・レノの出演はパンフやホームページにも記載ないんですよ。