PUSHMIPULLYU

-オシツオサレツ日々は過ぎる

ダン・ブラウン「ダ・ヴィンチ・コード」

ダ・ヴィンチ・コード 上・中・下巻 3冊セット
やっと読んだ。
(っていうか、今更ながら「ダヴィンチ」じゃなくて、「ダ・ヴィンチ」って表記するってことに気づき、ひとりでへぇ〜と)

話題だった映画が、小説を読んでないと理解できないという風評だったので、それに挑む?ような形で、意気込んで”読まずに観てやる”と、まず映画館へ行ったのが、2週間ぐらい前。
いや、別にあれはあれでわかったけど?
これのどこがわからんかな?みたいな・・・。
展開があれよあれよと進んでいくんで、追いかけるのが大変だったけど、言いたい事と謎がなんなのかとか、わかったよ。


しかも私的に興味深い(秘密結社とかワクワクするっしょ?!)話だったんで、その3日後に友人に小説借りた。
えぇ、順序が逆でしょっ?!と散々ツッコまれながら。


はい、確かにもうダン・ブラウンは面白かったっす。
なんで今まで読んでこなかったかなぁと後悔したものの、本屋で売っている表紙カバーがそそらないからだけかと思い返したり。
よくある「この物語はフィクションで実在の人物とは関係ありません」と本の後ろ書きなりに書いてあるけど、ダン・ブラウンは違うんだな。

「この小説における芸術作品、建築物、文書、秘密儀式に関する記述は、すべて事実に基づいている」

とはじめに書いてあるんすよ。
つーことは、この表記もこれも事実なんだよねぇと、”トリビアの泉”なみにうんうん頷いて、さくさく読んでしまった。
(この蘊蓄量は京極夏彦だなぁ。)


映画との相違点は、かなりある。<※ネタバレにご注意ください>
たぶん・・・、すべてを映像化するには更に超ロング映画になってしまうから、割愛されたんだろうけど、この前観た「陽気なギャングが地球を回す」みたいに全然ストーリーが違うのかと、手が止まった箇所が3つほど。


-クリプテックスが二重構造になっていた
イギリスへ逃亡飛行中に、ラングドン教授がいとも簡単にこれを開けてしまったので、びっくりした。
映画では、一重構造。さいごの最後の局面にならないと開かないものが、ええっ!!と思った・・・


-A HOPEはキングズ・カレッジ宗教学資料館で解決する
映画ではここには行きません。
バスで移動中にソフィーが学生を誑かして・・・、持っている携帯でネット検索して解決すんの。
逃げていて時間がないから(フィルムの都合でね)。
そんで”A HOPE”が「アレグザンダー・ポープなんだよっ。君のおじいさんは天才だ!!」とトム・ハンクスが閃いた場面。
流しちゃったけど、よくわかんなかったんすよ、経緯が。小説の字面で読むと、ははあとわかったけど。


-ロスリン教会に地下はない
教会へ行ったシーンはほぼ小説と違う。ソフィーがここに来たことがあると言ったことぐらい。
小説の方の大団円の方が好きだな。


ロスリン教会にああも財宝?たっぷりが簡単に観れちゃったのでは、少々気抜けだったのもあり。
しかし、あそこで映画を後味曖昧にしたら、謎が謎のまま消化不良でストレスが溜まっただろうなぁというのも確か。
小説を読もうとも思わなかったかも。
映像ならではの”おまけ”とでも言えばいいのかなぁ。


あと、ソフィーとラングドン教授の恋愛関係が映画では、まったく見られなかったのが不思議。
教授は、いいおっさんで終わってる。
なんか雰囲気的には匂わせる(笑)んだけど、ハリウッドが盛り込みそうな部分のになぁと。
トム・ハンクスでは、ハリス・ツイードハリソン・フォードは重荷だったんだろうか。
きっとハリソンなら、インディージョンズ並みに最後は美女とだったと思うんでね、余計(汗)・・・。
(十八番の聖杯探しだし・・・)


文庫になったラングドン教授「天使と悪魔」も読んでみたいなぁ。
(3冊買えば、角川のブックカバー、今年こそ応募できるしな)