PUSHMIPULLYU

-オシツオサレツ日々は過ぎる

ダンダンブエノ双六公演「砂利」@かめありりりおホール

うーん、本谷有希子は難しいわ。

面白いとは思うが、長かったよ、2時間半ちょっと。シーン変わりが多いんで、いつどうやって終わるんだ?と何度も思ったが、これが終わりそうで終わらないの繰り返し。

最後もなー、なんか期待とは違う展開。(いや、これは阿佐ヶ谷に被れすぎなのかも…)


しかし、キャストは最高。この双六さんたち、皆好き。近藤芳正のいい味が効く。なんだろ、あの絶妙な切れ具合に、突然半裸になる変わり身の早さと、マスコットキャラクターになれる癒しまで兼ね備えてるのよ、彼は!(笑


坂東三津五郎は、上手いけど、小劇場向けじゃないような。まー、あの演じてたキャラがます好きになれないから、点数は辛い。ぐたぐたすぎて、(じゃなきゃあのホンはまず成り立たないんだが)台詞が聞き取りにくかった。(しかしぐたぐた役で、はっきり聞こえるのも話にムリがあるが…)


片桐はいり、いやいや流石。温水洋一さんと同じように舞台にいるだけで、存在価値あり。オモシロいわ。のっけの玄関扉を揺さぶる登場から笑えるが、小学生時代の恨みつらみを(いいひとなのに)無理矢理演じるシーンはかなりコメディ。


で、結局のところ私にはこの劇が何が言いたかったのか掴み所なく、わからないわけだ。(一部を除く、多くの劇がそうであるようにね)
兄弟・姉妹・親子愛?
ニートと無職について?
妄想と執着?

うーん、結局は演劇は見た人さまざまな解釈だというけど、要は人生もそれの如くということか。
妄想を自家発電するもよし、空気を食べて生きるもよしと。(笑