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-オシツオサレツ日々は過ぎる

男鹿和雄展@東京都現代美術館

清澄白河駅から徒歩、ジリジリと容赦なく日差しが照りつける中、男鹿和雄展へ行った。
地下鉄の出口から周囲の人と向かう先がほぼ一緒で、人気があるんだなぁと思った。混むのを予想してはいたが、10時からの開場で10時30分に着いた時点ですでに40分待ちには恐れ入った。チケ購入に20分+入場に20分の40分だ。
うーん、これも見越して前売りは買ってきたが、にしてもすごいなと再び恐れ入る。


展示は600点にも及ぶと聞いていたし、美術館のブログにもじっくり見たら2〜2時間半はかかるので、時間に余裕をみるようにとあったものの・・・、朝11時に入り〜出て来たのは15時30分頃。おいおい、2時間どころか4時間半もかかってるやんかと、これには自分でもビックリした。途中でお腹が空いたし、足も痛いしと思ってはいたし、見たことないアニメの絵などはちょっと飽きたりもしたが、それでもゆっくり見ていたいと思ったし、現にそうするだけの魅力は十分だった。


ジブリの映画は、キャラクターやストーリーも面白いが、一瞬しか映らないのに緻密な背景にいつも惹かれていたので満足した。男鹿さんで言えば「もののけ姫」の自然や「魔女の宅急便」の空とか、「となりのトトロ」の家とか。展示品の数々をみていると、無性になにかを創造したくなる気分になる。あの時間によって移り変わる空の色とか、流れる雲とか、日の射す木漏れ日の森とか、書けるかは別として、描いてみたいと思わせる。


映像を記憶する映画は、ある情景をレコードすればいいが、アニメはそれを思い描いて絵にして伝えなければいけない。だから、作る前に作りたいそれを表現する美術ボードがあるんだろうが、男鹿さんの美術ボードは完成度が高く、これそのまま背景画で問題ないのじゃないかと見てて何度も思ったし、これでアニメを作れるのは本当に贅沢だな(そのアニメを観てる観客であるこちらも)。鉛筆や筆ペンのラフスケッチにしても、これでラフなのか、すげぇと・・・。描けない人からみれば、あれらどの背景も「ふぁ、いいな飾っておきたい」と思わせる数々だった。

思いのほかトトロの折り紙コーナーが、やってみたら面白かった。ぜひ大人も(笑)。
グッズ売り場はさすがジブリ。くすぐる商品がいっぱいあって、子供だったら(いや、大人こそなのか?)よだれがでる数々が置いてある。記念にポストカードでもと思ったが、思いのほか気に入った絵がカードになっておらず、なら図録かっちゃうかと出費。あと、デザインがとてつもなくかわいかったので、ジジのネコシールを購入。まんまと踊らされている。