PUSHMIPULLYU

-オシツオサレツ日々は過ぎる

第一回東京ミッドタウン能狂言

狂言を観るのはなにしろ初めてで、何事もほほーって感じで、なんかリアクションに困ったのが正直なトコロ(笑。


野外で(そのままミッド裏の芝生にバイプイス)雨が今にも降りそうで(序盤にちらほら来てたし)、このままもしドバーッと雨が降ったらあの鼓とか着物とかどうすんの?!と、気が気じゃなかったし、上空にバリバリとヘリが自由に飛び交い(飛行制限とか出来ないんだっけ?)セリフ聞き取れないし(いや、その前に候う御座ろう言葉が日本語に変換できないという致命的な能力不足があるんだが…)等々、何かと雑念が多かったけど、それなりに楽しめたとは思う。


惜しむらくは、あんなに豪華メンバー舞台なのに、イマイチ盛り上がりがなかったことか。
拍手まばら。
ってか狂言初見だと、どこが終わりか判らず(出だしも同様。準備?それとももう始まってる?と…)、幕を潜って見えなくなっても、カーテンコールでまだ出てくるかもとか思ったりしてる間に、最後の拍手タイミングが掴めなかった。特に「いよーっ、はっ」の気合いで迫力あった一等はじめの「三番三」。意味はわかんないけど(それも問題ありか?!)純粋に貴重なモノを観たという、拍手喝采しかるべきなんだけど、あれれもしかして終わっちゃった?と完全にタイミングを逸し拍子抜けしてた。勿体ない…


それから続く「仁王」「蝸牛」につれて、お客の反応も盛り上がったから、まぁ良しなのかな。(私並みにどうしていいかわからない初見多数だったんだろうか?)

「仁王」は仁王に願い事するのがアドリブで笑え、最終演目「蝸牛」の野村萬斎の山伏はお茶目で楽しかった。山伏に乗せられて、終いには太郎冠者を諫めてた主人までもが「面白そう」とバリエーション豊かな「でんでんむしむし」に合わせて、「雨も降らず風も吹かずなんたらかんたら」とお調子取ってしまうのは愉快で笑えた。


あとは世田谷パブリックの舞台でも見たことある石田幸雄さんは萬斎さんとのコンビがやっぱりバッチリだなと、ふいに思ったりして、ミッドの不思議な夜は更けていった。