フラガール FULA GIRL

うぉっと。
周囲の好評判を裏切らず、尚且つそれを上回るカンドーってやつだ、コレは久々にいいフィルム。テレビ放映感謝。

もー、とかく泣けた…。
映画館だったら、ヒドいことになっていただろうほどグワッと傍沱の涙。
早苗ちゃん父暴力シーン以後はもうどこを切り取っても泣ける感じ。

平井まどか先生役の松雪泰子がすごくいいっ。ハマり。めんこいのに男勝りでいて、やな女からいい女へと変わっていく姿が凛々しい。早苗父を銭湯の男湯まで追ってくのには思わず苦笑しつつも「やっちまぇっ」と大声援だった。いいキャラだ。

しかし、親子・兄妹・親友・師弟どの関係も愛ゆえに厳しく、それでいて実は最高に温かい。福島弁？が更にそれに拍車をかけて味わい深まる。
そして、少し前の日本は懐かしいが異国のようでもあった。たぶん高度成長と共にスタイリッシュになるにつれ、それは切り捨てられたんだろう。今の日本にないものがこのフィルムにはちりばめられている。

余談だけど、常磐ハワイアンセンターには小さい頃連れて行ってもらったことがある。しかし中での記憶は皆無。炭坑の町だったこともフラダンスもぜんぜん。温泉施設でムームー着て喜んでただけ…。