森見登美彦「太陽の塔」新潮文庫
トップランナーに森見さんが出ていたんで、読みかけて放置プレイに近かった「太陽の塔」をようやく読了。
阿呆らしくて妄想の数々が恥ずかしいぐらいに面白いんだけど、どうも先を読む期待感を催さないというか、決してドキドキワクワクはしない世界が京都を舞台に広がっているため、あんまりページをめくるきっかけが掴めなかったんだよね。
でも、読んでみるとかなり面白いのは事実。そこかしこに飛び交うボキャブラリ溢れる諧謔が、容易く苦笑なり爆笑なり羞恥心なり同情なりを湧き起こしてくれる。どこまで自分がこれを許すかだろう…
にしても、なぜにファンタジーノベル大賞?妄想はファンタジーなのか…(あー、でも巷のBLがファンタジーだとも言われてるから、それと同じなのか?!)