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-オシツオサレツ日々は過ぎる

ブレードランナー 最終版

ハン・ソロからインディ・ジョーンズを演じている頃のハリソン・フォードはいいよね。今も好きだけど、この頃がいいなというやつ。 結構前だけど、キリンのラガービルのCMに出ていた時、電車のドア脇の広告スペースに瓶ビールの模型を抱きしめていたハリソン・フォードが可愛くて、始発を狙って広告を抜き去ってきたこと思い出した。(JR○日本さんゴメンナサイ。たぶん捨ててないので、丸めたポスター束のどこかにあります。) 


と、ハリソン好きなのと同時に、このディレクターズカット版の映画のストーリーも好き。結構入れ込んでいて、フィリップ・K・ディック原作の「アンドロイドは電気羊の夢をみるか」は読んだことないくせに、映画にもなっていない「ブレードランナー2」と「3」の小説は以前読んだことある。(内容すでにオボロゲだけど)


近未来、タイレル社が製作した人型ロボットはあまりにも精巧すぎて、他惑星での重労働に使われていたが、人に対し反乱を起す。人に被害を与えるレプリカントを始末するのが、ブレードランナー。見た目は人と全く変わらないが、変わらない故に人とは違って短命で事切れる様に設定がされている。すべては人間の思いのままに、人間のために作られてしかいないレプリカント。自我も偽りの過去さえあるのに、存在の意味がない。人ではないもの。


切ないんだよなぁ、この辺。特にルトガー・ハウアーのレプリ。完璧に格好いいのだが仲間が見る見る間に殺されて、そして自分の命も消えかかって、絶望に落ちていく。相対するデッカードも、全く人と変わりのないものを殺すことに躊躇いはないが、うなされる。そして、レプリであるレイチェルの存在。


外見が一緒で、意思の疎通も不自由しないのに、それを人間ではないと本当に言えるのだろうかとというのが命題。難しいな。でもな、人であるかどうかを疑う前に、人として生きているかどうかが大切なんじゃないかと思う。デッカードとレイチェルみたいに。だから、私はこの映画が好きだな。
ブレードランナー 最終版 [DVD]