PUSHMIPULLYU

-オシツオサレツ日々は過ぎる

NODA・MAP「 キル」@シアターコクーン

初の野田秀樹っす。
前日仕事納めが終電まで勤務で、眠気満載だったのが悲しいところ、どんなもんやら楽しみに行って、おぉ裏切らなかったという感じ。
ワクワク楽しかった。
言葉にここまで意味があるのはすごいなぁ。「キル」は”Kill"で"着る"で"生きる"でもあり、"切る"でもあった。日本語の同音異義語や訓読みの語尾を合わせてすすんでいく科白たち。考えると無限の可能性があって、舞台への妄想・創造が自然に広がる。モンゴルの草原と青い空がそこにはあった。(どこのシーンだったか、妻夫木=テムジンがあまりに舞台の遠くを見つめるので、思わずそれが見えるのかと振り返ってしまった)


妻夫木聡くんは、初舞台で浮いているかなと思いきや、どんどん吸い込まれる力強さがあって、いいね。
広末涼子はぱっと見、緒川たまきかと思った。いやいやかなりの美人さんで。かわいい。
勝村政信さんは大活躍。テレビで見る姿しか知らなかったけど(ダウンタウンとお笑いやってる印象が強かった)、舞台見出してから、この人はすごいんだなぁと。とかく盛り上げ笑える。というか自分でも可笑しくて噴き出している姿がまた可笑しく。結髪は、すごいキャラだ。過去の渡辺いっけいさんや古田新太さんのも観たかったなぁとすごく思う。
そして、中山祐一朗さん=旅人ポロロン。フリフリとJ・Jとの掛け合いシーンがよかったな。そう、中山さんはこういう役がええねんって感じで。本領発揮満載(笑。


全体的に舞台って夢があるなと思わせる、初心に帰らせる話。
舞台ってなんでもできるんだと、なんでも創ってくれる野田さんのような世界は貴重だと思う。
(ギャグだけど、パロだけじゃなく、筋があって骨もあって、心地よい舞台って難しいやんか。)

キル

キル