PUSHMIPULLYU

-オシツオサレツ日々は過ぎる

マシュー・スケルトン「エンデュミオン・スプリング」:Matthew Skelton "ENDYMION SPRING"

グーテンベルクとか活版印刷が発明されたり、ドラゴンの皮とか、オックスフォード図書館とか、ちりばめられた要素は面白いんだけど、最後がイマイチしっくりこない結末な気がする。せっかくそんな本があるなら、その結末で敵から逃れるのは、いい案なのかど…

I speak some English.

話せるよりかは、読めるようになりたいと思ってるんだけど、思うだけでは知識は伸びず。 「創竜伝」の竜堂始兄さんや、「銀英伝」のヤン・ウェンリーに憧れたクチで。図書館でいま借りている若竹七海の「英国ミステリ道中ひざくりげ Mystery trip the United…

カズオ・イシグロ「わたしたちが孤児だったころ」

何年か前カズオ・イシグロの名前を聞いたとき、見向きもしなかったのに、ふと文庫になって手に取った「わたしたちが孤児だったころ」のあらすじで、両親が幼い頃に行方不明になった主人公が探偵になるというのにそそられて、思わず会社の側のABC*1で買ってし…

コニー・ウィリス「最後のウィネベーゴ」他@JUNK堂

年末も差し迫って明日がクリスマスイブだという土曜日の都心はやたらめったら人ばかり。 クリスマスプレゼントを厳選する相手もいないし、この季節のキラキラさは慣れているとはいえ、ひとりもんを落ち込ませるには十分だ。とはいえ、そんな周囲を横目でみつ…

ジョナサン・ストラウド「バーティミアス:プトレマイオスの門」

読了後、結構ショックだった。 バーティミアス三部作の最終巻。 辛口な終わり方に、ちょっとおこさま的なハッピーエンドを望んでいた現実逃避気味な私には、 ダメージが大きかった。立身出世物語と思いきや、終末を救う救世主ではあったけどこれは空しいなと…

ダン・ブラウン「ダ・ヴィンチ・コード」

やっと読んだ。 (っていうか、今更ながら「ダヴィンチ」じゃなくて、「ダ・ヴィンチ」って表記するってことに気づき、ひとりでへぇ〜と)話題だった映画が、小説を読んでないと理解できないという風評だったので、それに挑む?ような形で、意気込んで”読ま…

ウィリアム・C・ディーツ「天空の秘宝」GALACTIC BOUNTY by William C. Dietz

いやぁ・・・。 本を表紙買いしたのなんか、すっごく久々。 会社帰りに時間があったから、ブックオフでめぼしい本でもないかとウロウロしている最中に平積みしてあった表紙絵のサム・マッケイドと目が合っちゃった、みたいな・・・。 展開が早くて、頁を捲っ…

笑う大天使

馴染みのMOVIXに今週は行こうかとネットで時間を調べていたら、気になる文字が。 「笑う大天使(ミカエル)」舞台挨拶??? えーっと、このミカエルってあのカーラ教授のあの漫画?! 実写?! もうすぐ?!って、あわててネット検索しまくって、ブログやら…

高田崇史「QED 式の密室」

たまに読むと、頭が良くなった気がする(笑)QEDシリーズ。バーで飲んでいるだけのほぼタタルくんの講義。 式神はいるのか、いないのか。 こうやって文章で諭されると、あっ、そうかと目から鱗。価値観の違いと言ったらなんだけど、古典を見る尺度が変わった…

ウォルター・サタスウェイト「仮面舞踏会」

フィル・ボーモントが出てくる探偵シリーズ第2弾。 うん。 期待を裏切らずキャラを見事に描き、時代を醸し出すこの作家はとても好き。 1作目でフィルと知り合ったジェーンが探偵社に入って、フィルに負けず劣らずヤキモキしながら事件に当たるのも面白い。次…

ダイアナ・ウィン・ジョーンズ「デイルマーク王国史(全4巻)」

ダイアナ・ウィン・ジョーンズの本はどれも(まったくもうってほど)ハズレがない。文庫じゃない大判の本たちは高くて手がでないからハウル以外は未読だけど、殊に創元推理文庫に関する限り、どれをとっても十分なファンタジー世界が広がっている。 いつか大…

猫に付けたい猫の名前

犬派ですか、猫派ですか? あこがれとしては、猫派。気ままに暮らしてほっといてほしいと思うから。 1)ビービ 服部まゆみ「一八八八切り裂きジャック」 一生のベスト5に入る中身のある推理小説なのも去る事ながら、ああ、猫欲しいと確実に思います。特にこ…

探偵

探偵とは、ある意味架空の職業と定義したいぐらいお目にかかれないものと決め付けていたが、会社で私の後ろの机にいる同僚が探偵経験者だった… 【作中の探偵BEST3】 1)榎木津礼二郎 京極夏彦「妖怪シリーズ」 擦り込みみたいなモンで自称探偵を言われれば言…

ゼナ・ヘンダースン「果てしなき旅路」ハヤカワ文庫SF

恩田陸の「常野物語」からこの本を手に取った。たまたまと言っては、本当に偶然だが、あるとき古本屋で見かけて購入したのは今から思えばラッキーだっただろう。自室にはそこかしこで買った本がタワーを作っているが、階数を減らすために年末に手に取った本…

1/17購入本(2冊):A・マコールスミス「ミス・ラモツエ事件簿」(1)(2)

ヴィレッジブックスの意外な発行幅に結構ハマる。 ハウツーからファンタジーにハーレクインまで、意外な本を見つけると、本屋でおぉとひとりブツブツ言いたくなる機会が多い。 この南アフリカ、ボツワナ共和国が舞台でそこで唯一の女性探偵小説って、それだ…

1/13購入本:二ノ宮知子「のだめのカンタービレ14」

バーゲンあさりにLUMINEに行って、(バーゲンしてないのに)ふらふら本屋へ。 やけに漫画コーナーのレジが今日は夜も21時だっていうのに、キャッキャと女性陣が多いなと思ったら。さもありなん。のだめの新刊14巻が出ていた。おっと、自分も買わねばと。しか…

1/11購入本(3冊):川上弘美・恩田陸・茅田砂胡

今日は駅前からちょっと足を伸ばして、ブックオフへ。 友達から捜索を頼まれた「ダヴィンチ・コード」と自分のために「ナルニア国物語」を探しに。 閉店まであと1時間の店内は、時間を気にせずのんびり立ち読みと、ふらふらと手に取っては悠長に検分している…

1/9購入本(2冊):いしいしんじ・大塚英志

会社が早く捌けた日、本屋に立ち寄る。 して、購入本@三省堂。 いしいしんじ「麦ふみクーツェ」新潮文庫 Yonda?の福袋当てようと・・・ でも、いしいしんじ氏は「アムステルダムの犬」以来、かなり気に入り作家。「ぶらんこ乗り」は会社の行き帰り、特に深…

加納朋子「月曜日の水玉模様」集英社文庫

加納さんの本は、いつ取っても危なげない。この安心感が購入してすぐ読まなくてもよいと思って、逆に未読タワーが高くなってしまう原因のような気もするが、夏に買って早くも斜塔になりかけているタワーの中間(上が新しい購入本)にいた水玉模様をやっと引…

荻原規子「空色勾玉」

なんもかも、ふんわり慈しみたくなるような、気持ちのよい読後。 古事記とか日本書紀とか、学校の教材で買わされて、引きだしの隅に眠っているテキストを熱心に読み返したくなる。ファンタジーは無類にどれも好きだが、日本で生まれたからわかるのかもなって…

レイ・ブラッドベリ「火星年代記」

詩的な文章にわけもわからず、ウットリする。 火星人って、昔フロムエーのCMでカーカーキンキンカーキンキンしてた緑か黄色(どちらかが)のタコしか思いつかないのは、感受性に乏しいからだろうか。そんな自分の発想に深いため息つきながら、ブラッドベリっ…

西尾維新「ヒトクイマジカル 殺戮奇術の匂宮兄妹」

独特な語り口についつい嵌る。バトルロワイヤルを彷佛とさせる感じで、あまりにも簡単に人を殺す・殺されなんだけど、不謹慎にも展開が面白い。とはいえ、シリーズなのに、未だ「零崎人識の人間試験」しか読んでおらず、これが2冊目だから、誰がどう繋がっ…

森福都と森絵都

似てるよね? 名前・・・。夏になると、この時期本屋の商戦に釣られて文庫本がほしくなる。ブックチャームにしよか、ブックカバーにしよか、図書カードか、迷うところ。池袋のリブロに行ったので、あの地下をウロウロ。 めぼしい文庫に目を付けていたが、ふ…

創元推理文庫さん、ごめんなさい。

本屋に行きました。 暑い中、チャリを駆って。夏前にして、新潮文庫の100冊とか角川文庫のナツイチとか、今年もブックチャームか、あぁこのブックカバーなら欲しいかもとか、軽く2冊ぐらいなら本買って帰ろうかなと物色中に、それはあった。海外文庫の並…

筒井康隆「富豪刑事」

筒井康隆氏の本は高校生の時に読んだ「パプリカ」以来久々だ。 「パプリカ」は格好良くて、日本のSFとしたら好きな本のひとつ。テレビでドラマになった影響もあって、古本屋で売っているのを買ってみた。(とはいえドラマも未鑑賞・・・)ドラマ版は深キョン…

北森鴻「連丈那智フィールドファイル1 凶笑面」

「メイン・ディシュ」つながりで、前に古本屋で購入したのだけど、埋もれていた「凶笑面」を読み出そうと取り出す。一度図書館でも借りた事があり、連作のうち一作は読んでいたが、なかなかはまれずに、そのまま図書館に帰した覚えが・・・。読み出してみる…

北森鴻「メイン・ディッシュ」文庫版

五年前に図書館で借りたことがあり、そのときの感想が下段。 北森鴻は「冬狐堂シリーズ」とか「凶笑面」とか固そうな本しか書かないのかと思っていたので、それを愉快に裏切るこの演劇料理推理本はいつ読んでも、味わい深く楽しい。 この五年の間に自室に今…

マイケル・ボンド「パンプルムース氏のおすすめ料理」Michael Bond "Monsieur Pamplemousse"

元パリ警視庁刑事のパンプルムース氏は、現在ガイドブックの覆面調査員。とあるホテルのレストランで料理を味わいに来たところ、出て来たのは「鶏の人首包み焼き(プラスチック製)」という飛んでもない代物。元警察犬のポムフリットと共に、事件に巻き込ま…

ニック・ホーンビィ「アバウト・ア・ボーイ」 Nick Hornby "About a Boy"

うん、テンポがいけるよね。 読みやすいし、クスッと笑えたりして、しょーもないこと考えてんなと共感しつつ、ずいずいと頁を捲ってしまう。30代で独身で仕事しなくても親の印税で生活ができる、いわば苦労したことのない男。 ありきたりすぎて一通りのこと…

読み途中

ふぁ〜、今日も電車帰り雨だよ…。ネムイしなぁ。3日ぐらい前から、ニック・ホーンズビィの「アバウト・ア・ボーイ」を読んでいる。 イギリスで、ヒュー・グラント主演で映画化して評判良かった映画の原作本。風呂場の半身浴ついでに日々読んでいるけど、面…